ホワイトニングとは

ホワイトニングとは、加齢や外因的な要因で変色した歯を、白くすることをいいます。歯を一切削ることなく、処置できるのが最大の利点です。変色の原因等により、いくつかの処置方法がございます。着色の原因や歯の状態によっては、効果が見られにくい場合や適応できない場合もございます。
メリット
- 歯を削らずに行うことができる
- 清潔感のある口元を手に入れられる
- 顔色が明るくなる
デメリット
- 一時的な知覚過敏(歯がしみる)になることがある
- 効果は永久的ではない
- 効果には個人差がある
着色の原因
⚪︎日常生活によるもの
・コーヒー
・紅茶、緑茶
・赤ワイン
・コーラ
・カレー
・ミートソース
・ベリー系
・チョコレート
・喫煙
⚪︎歯の失活(神経がないこと)によるもの
⚪︎既存修復物の経年劣化によるもの
⚪︎経年的な歯の生理的変色
⚪︎抗生物質(テトラサイクリンなど)によるもの
ホワイトニングの種類と内容
ホームホワイトニング
自宅で行うホワイトニングです。歯科医院で専用のトレーを作成し、ご自宅でそのトレーに薬剤を入れて行います。少しずつ白くなっていくので、白さを実感するまでに時間がかかりますが、オフィスホワイトニングよりも白さが長く持続します。
当院では10%または16%の過酸化尿素ゲルを個人個人で選択し、極力安全に、そして結果に結びつけます。また、過酸化尿素ゲルは、かつて歯肉炎や歯周炎の治療薬としても使用されており、プラークの付着抑制や、う蝕(虫歯)の原因となる細菌数の減少、歯周ポケットの減少など、ホームホワイトニングによって虫歯菌の抑制効果も期待できると報告されています。


治療内容:上下顎ホームホワイトニング
治療回数:2回
治療費用:38,500円
治療リスク:知覚過敏、色の後戻り
オフィスホワイトニング
クリニックで行うホワイトニングです。薬剤を塗布し、特殊な光を当てて施術を行います。効果の持続期間は3~6ヶ月程度で、ホームホワイトニングと比べて持続期間は短いですが、1回~数回程度の施術で白くさせられるのがオフィスホワイトニングの特徴です。
フィルホワイトニング
クリニックで行うホワイトニングです。これは失活(神経を抜いている)歯が該当します。経年的に周囲より変色が目立ってきた歯に対してピンポイントに行うホワイトニングです。歯の中から漂白する処置のため、既存の根管治療をやり直す必要がある場合があります。


治療内容:右上1フィルホワイトニング
治療回数:3回(保険内の根管治療は除く)
治療費用:22,000円
治療リスク:十分な効果を得られないこと、歯根の外部吸収、色の後戻り
ホワイトニングの効果と期間
ホワイトニングは、専用の薬剤が歯の黄ばみの原因とされるエナメル質表面の色素を無色透明に分解することにより、その歯本来のもの、またはそれ以上の白さを実現します。簡単に言うと漂白に近い機序となります。しかしエナメル質を白く(無色透明)したところで、その下にある象牙質の色が透けて見えてしまうので、黄色っぽくなることもあります。
ホワイトニング剤は、その黄色みを隠すために、歯の表面をすりガラス状にして白く見せる効果もあります。ホームホワイトニングの効果は個人差はありますが、約6~12ヶ月程度持続すると言われていますので、ご要望の場合は年に2回程度、あるいは結婚式などの晴れ舞台にのみ使用される場合は4回程度(1ヶ月前後)の通院期間を見越した上でご来院下さい。
また、オフィスホワイトニングおよびホームホワイトニングをした歯は、漂白前に比べ着色 飲食物の沈着が少なくなることが報告されています。つまり、見た目が綺麗になるだけでなく、衛生的にも綺麗になるということです。
当院においても、ホワイトニング治療というものは口腔健康、ひいては日常的な生活をより活き活きとさせるための手段として推奨することが多いです。ですが、個人差もあり、適応にも診断が必要であると感じています。ぜひご興味のある方は、お気軽にご相談ください。