セラミック修復

セラミックスとは日本語で陶材のこと、つまりは無機物の焼き物です。歯科用に加工された純度100%セラミックスは生体親和性に優れ、身体はそれを異物とみなしません。

適切な研磨がなされれば、天然の歯よりも汚れがつきにくく、結果的に歯にとってより良い修復物となりえます。しかしその成果は歯科医師、技工士の知識、技術に依存することが多く、また手間もかかるため費用が高くついてしまうことがデメリットとして挙げられます。

メリット

■審美性に優れる   
■生体親和性が高い 
■汚れが付着しにくい
■摩耗しにくい

デメリット

■破折リスクがある
■保険適応外のため高価

セラミック修復の種類

ーインレー形態ー
E-MAX
ハイブリッドセラミック

BEFORE:右下5番保険内メタルインレー

AFTER:右下5番E-MAXインレー

治療内容:セラミック(E-MAX)インレー修復
治療回数:2回/1〜2週間
治療費用:66,000円(税込)
治療におけるリスク:破折リスク

ーアンレー、ベニア形態ー
モノリシックジルコニア(単色)
モノリシックジルコニア(ステイン)
E-MAX
ハイブリッドセラミック

ークラウン形態ー
モノリシックジルコニア(単色)
モノリシックジルコニア(グラデーション)
モノリシックジルコニア(ステイン)
ポーセレンヒューズドジルコニアPFZ
ポーセレンヒューズドメタルPFM
E-MAX
ハイブリッドセラミック

BEFORE:右下1番2番 保険内のクラウン

AFTER:右下1番2番 ポーセレンヒューズドジルコニアPFZ

治療内容:ポーセレンフューズドジルコニア修復
治療回数:3回/1ヶ月程度
治療費用:264,000円(税込)
治療におけるリスク:破折リスク

当院のセラミック修復の特徴

当院においてのセラミック治療は、科学的根拠に基づいた方法で行い、低侵襲および歯の永続性を意識した治療を主軸としております。

診断

まずはセラミック修復が適応かどうかの診断が重要です。破折リスクが高い方もおられるため、施術前にしっかり口腔内を精査し、ご自身の状況を把握していただき、その上で材質や処置内容の相談を行うようにします。

形成、印象

セラミックが適合する形はただ削ればいいわけではありません。個々の固有の噛み合わせに合わせた適合形態を考慮し、壊れにくく、かつ最小限の切削量で形成していきます。また、クラウン形態の場合は周辺歯肉の安定も大切であるため、仮歯を適合させ、調和させていく手間も必要になります。

印象とは型取りのことです。適材適所で口腔内スキャナーと従来の方法(シリコン)の型取りを行い、寸法の緻密なすり合わせをしていきます。クラウン形態の場合は周辺歯肉との適合を図るため、歯肉圧排という、歯肉に細い糸を埋入することでクラウンの適合を向上させる方法も併用します。

形成、印象
形成、印象

さらに色調を自然に合わせるためには写真を撮って色を合わせていくシェードテイキングも必要です。これがとても難しく、いろいろな条件を整えなければいけません。その中の一つに光のことを考慮するのですが、当院の照明は通常の照明とは違い、太陽光に近い指数のものであるRa(平均演色評価数)95の照明を使用しており、より自然に調和するセラミック修復を実現します。

形成、印象

装着

セラミックは接着処理が大変重要です。適合が良いものであっても接着処理が正しく行われない場合、効果は半減してしまいます。当院の接着処理は防湿、セラミック被着面処理、歯面処理操作含め厳密な配慮をしながら装着操作を行います(装着時の麻酔が必要なケースもあります)。

これら全ての過程を丁寧に行うことで、審美的かつ長持ちするセラミック修復が可能となります。

BEFORE:右上2歯根破折にて抜歯、右上1保険内のクラウン

AFTER:右上12左上12 モノリシックジルコニア(グラデーション)

治療内容:モノリシックジルコニアグラデーションブリッジ修復
治療回数:3〜4回/2ヶ月程度
治療費用:440,000円(税込)
治療におけるリスク:破折リスク

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